「心理・カウンセラー」よくあるご質問
心理・カウンセラー
メンタルケアカウンセラー
エリクソンの人格発達論に、健全な傾向と、不健全な方向があり、健全な傾向にのばしていかなければならない、とありますが、健全な傾向を指すものが具体的に分かりません。
VOL2 19ページ
心理社会的危機にある例えば乳幼児前期でいえば「基本的信頼感」が健全な方向で「基本的不信感」が不健全な方向といえます。
各発達段階で例えば「信頼」や「自律性」「勤勉性」などを伸ばしていくことで各発達段階をクリアできることになります。
反対に「不信感」や「罪悪感」などが増えていくと社会性が損なわれ、例えば内向的な子どもだったり自分の意見が素直にいえないなどのネガティブな部分が多くなってきます。
そのためにも健全な傾向を伸ばすことが各発達段階においては大切になってきます。
コンプレックス=劣等感ではないのでしょうか。
VOL2 31ページ
コンプレックス=劣等感と捉えてしまいがちですが、これは誤った解釈です。
コンプレックスの本来の意味は、自己の主観的な評価と現実の評価がかけ離れていることを指します。
このコンプレックスを補償によって埋めることにより、人格が発達するとされています。
本来、ユングの定義ではコンプレックスとは何らかの感情によって統合されている心的内容の集まりであり、ある事柄と本来無関係な感情とが統合された状態であり、これを心的複合体としています。
しかし、アドラーの唱えた人格心理学においては、劣等複合(劣等コンプレックス)が理論の中心となっており、劣等複合の克服を通じて人格の発達が成立するとしたこの理論は、戦後日本で受け入れられ、流通していったためコンプレックス=劣等コンプレックス=劣等感と誤った解釈が生まれていったといわれています。
感染説と欲求不満を詳しく解説してください。
VOL2 35ページ
感染説は、群集心理学の創立者、ル・ボンが唱えた説です。
感染説は、人々が群集になることによって、初めて観念や情操が無意識の間に伝染していくというものです。ル・ボンはフランス革命、九月虐殺において、一般市民が、普通では考えられないような虐殺を笑いながら行っているのを目の当たりにして、これは観念や情操や意欲は無意識の間に、個人から個人に急速に伝わっていくもので、これを、群集行動の基本的な力動であるとしました。
欲求不満説は、個人のみでは解消しにくい欲求不満を社会的抑制の低い群集状況において行動化し、解消しようとする説です。特に暴力的な破壊や攻撃を伴う行動でよく見受けられます。群集による暴動やリンチ事件に加わった個々を見ると、個人としては凶暴でも残虐でもない普通の人であることが多いものです。ところが、群集の中では理性がなくなり、普段からは想像できないような行動を起こしてしまうことがあります。このような行動は、社会生活における様々な欲求不満が積み重なり、群集として不満の解消が誘発されるとい欲求不満説から説明することができます。
メンタルケア心理士
例えば、「精神発育遅滞」を「知的障碍」と記載するなど、同意語であれば、テキスト以外の用語を使っても良いのでしょうか。
精神解剖生理学基礎 3ページ
精神発育遅滞は、精神遅滞ともいわれ、知的障碍と同義語になりますが、一般的には医学用語上の用語では精神発育遅滞(精神遅滞)が用いられています。
また、DSM-5においては「知的能力障害」という用語になっています。
現在添削問題及び検定試験の解答は選択式となっていますので、実際に記述頂くことはございませんが、基本はテキストになりますので、テキストで学習をしていきましょう。
脂肪分解の後、グリセリンも腸内に吸収されるのですか?吸収されるのは、脂肪酸だけでしょうか?
精神解剖生理学基礎 19ページ
脂肪の分解は吸収しやすい形に変えるためのものであり、脂肪が【脂肪酸】と【グリセリン】に分解されることで、より吸収しやすい状態になって両方とも栄養として吸収されます。
神経循環無力症の5つの型をそれぞれ具体的に教えてください。
精神解剖生理学基礎 21ページ
神経循環無力症の症状は、胸痛、動悸、息切れ、めまい、呼吸困難などの症状が現れます。この他にも、頭痛、不眠、手足のしびれ、疲労などを訴える人もいます。
・不安神経症型…対象のない漠然とした恐怖感を持ちます。
・心気症型…不安神経症状が強いですが、不眠症状が発現しません。
・強迫神経症型…不合理な考えやイメージが、意志に反して繰り返し頭に浮かび、自分の意志で止められないというものです。
・ヒステリー型…てんかん系ヒステリー(身体の一部や全体が麻痺やけいれんを起こしたり、皮膚感覚が麻痺したり、失声や視野が狭くなったりする)と解離性ヒステリー(強いストレスによって意識や人格の統一ができなくなったり、苦痛を伴う記憶を忘れてしまったり、現実から逃れて何日間か生活の場から失踪してしまったりする)があり、けいれん発作や意識消失、二重人格や多重人格などの症状が見られます。
・抑うつ神経型…悲哀・抑うつ・制止などのうつ状態を主症状とします。
アセチルコリントとルアドレナリンの違いが分かりません。
精神解剖生理学基礎 40ページ
アセチルコリンとノルアドレナリンは、それぞれ分泌される場所が違い、交感神経末端からは主としてノルアドレナリンが、副交感神経末端からは主としてアセチルコリンが分泌されて、組織や器官に促進的または抑制的な刺激を与えています。
アドレナリン、ノルアドレナリンは共にカテコールアミンという脳、交感神経、副腎などに分布する物質に分類されます。
アドレナリンとノルアドレナリンの違いは構造の違いです。
そもそもカテコールアミンは、チロシン→ドーパ→ドーパミン→ノルアドレナリン→アドレナリンという順番で合成され、ノルアドレナリンはアドレナリンの合成の前駆体になります。
アドレナリンもノルアドレナリンもホルモンとして末梢で心拍数、血圧上昇といった交感神経作用を仲介するほか、神経伝達物質として働きます。
ギャバはの働きに「睡眠」とありますが、睡眠の何をどうする働きがあるのでしょうか。
精神解剖生理学基礎 40ページ
ギャバには不安を抑制し、筋肉の緊張を抑制する効果があります。
従って、睡眠を促進する、つまりは眠気を催したり、より深い睡眠状態を促すことに関係しています。
可逆性、同一性、補償を具体的に説明してください
精神医科学基礎 53ページ
ピアジェの行った液量の保存の実験を例に挙げて説明いたします。
実験では、幼児にAとA´の液量を等しいと確認させ、次いでA´の同一の液を長いグラスに注いで見せ、なおAとA´の量が等しいかどうか質問します。
この質問は前操作期では難しいとされています。例えば、長いグラスのA´の方がたくさんある、などと答えます。
理由を問うと高いからと答えたりします。
幼児の多くは、高さ、直径のいずれかに中心化してしまっており、両者を同時に共応させて考える(例えば、高いけれど細い【補償】、だから水の量は同じというように考える【同一性】)ことができません。
また、元に戻せば同じになる、といった可逆性の思考もできません。
そのため量の保存はできません。
また他にもピアジェは、対応の実験、空間理解の実験などを行い、幼児期の直観的思考は、すべてが自分の知覚に影響されていること、自分の立場でしか物事が判断できないという「自己中心的な思考」になっていることを示しています。
具体的操作期になると、見た目に左右されず、対象の形や置き方などの見た目が変わっても、その対象の数や量は変わっていないということが理解できるようになります。
「症状の分類」と「認知症の分類」の違いと意味がわかりません。
精神医科学基礎 97ページ
「認知症の分類」は、認知症の種類になり、テキストでは、脳血管性認知症・アルツハイマー型認知症・クロイツフェルト・ヤコブ病の3つを挙げています。
「症状の分類」は、認知症で見られる症状を分類したもので、テキストでは、認知症の症状を中核症状と周辺症状に分けています。中核症状は、脳の神経細胞が壊れることによって、直接起こる症状で、認知症を発症すると誰にでも現れる症状です。
効率の良い勉強法が見つからず困っております。効率の良い勉強があれば教えてください。
学習の進め方
学習は、内容を暗記するというよりもテキストの内容をしっかり理解して、問われていることに対して解答できるかが重要となります。暗記することも今後のお役に立つかと思いますが、テキストをしっかり読み込み、添削問題については、問題を見て、3冊のテキストのうち、どこの何ページに書いてあるか、瞬時にわかることが問題を解く際に必要となってきます。また問題は一語一句テキストと同じ表現をされているわけではありません。該当するものが複数の場合「など」で省略される場合もあります。ですので、テキストと表記が違うので不適切というわけではなく、内容の意味で判断しましょう。問われている内容が複数ページに渡ったり、テキスト2冊にまたがって問われる場合もありますので、共通している項目について、該当ページを書き込んですぐ分かるように工夫してみましょう。ノートにポイントなどをまとめたり、テキストにラインを引いたり、書き込んだりして、まとめてみましょう。
修了認定テストが合格するか不安です。採点基準を教えてください。
添削課題の採点基準
修了認定テストは正答率70%が合格ラインです。どれもテキストの中からの出題となりますので、きちんとテキストを読み込んでいただければ問題ございません。ぜひ、頑張ってください。
テキスト以外の参考書から引用してもよいのでしょうか?
認定試験について
テキストに沿った回答をしていただくようお願いします。
ケアストレスカウンセラー
認知行動の「知覚」と「認知」の差が分かりません。
公式テキスト 4ページ
知覚と認知について
認知について、心理学的に定義を行うと、「生体が自らの生得的または経験的に獲得している既存の情報に基づいて、外界の事物に関する情報を選択的に取り入れ、それに事物の相互関係、一貫性、真実性などに関する新しい情報を生体内に生成・蓄積したり、外部へ伝達したり、あるいはこのような情報を用いて適切な行為選択を行ったり、適切な技能を行使するための生体の能動的な情報収集・処理活動を総称していうことば」となります。
一連の情報処理活動のことを認知といい、一般に、感覚、知覚、認知の段階にわけることができますが、それらの情報処理過程は瞬時に行われているので、例として、それぞれの段階を切り離してイメージするのは少し難しいかもしれません。知覚と認知は明確に区別できないと主張する立場もあります。
このように、知覚と認知の違いは難しいですが、あえて切り離して考えてみましょう。
視覚からの情報をまとめて、近づいてくる人間であると判断する段階が「知覚」で、記憶のデータベースから「あ、○○さんだ」という意味づけをおこない、その情報の意味に対して、たとえば、「○○さんにはこの前おごってもらったからきちんとあいさつしておかなければ」と価値判断を加え、「会釈をする」という行動を引き起こすのが、「認知」の段階であるといえるでしょう。
動機(動因)と目標(誘因)についてですが、大好物を「行動を起こさせる外部要因」=目標(誘因)として説明されています。周辺環境ではなく、個人の好きな食べ物なので、内部要因と考えられますが、いかがですか?
公式テキスト 9ページ
動因とは、人間も含む生物が、個体の維持と種の保存のために行動を引き起こす生物学的動機をいいます。飢えや渇きなどの生理的欲求のことです。
一方で、誘因とは、外部から動機を引き出すものであるといえます。それぞれの個体がいろいろな経験から学習した結果、それが期待の対象となったものをいいます。
たとえば、Aさんの「大好物」(ここではケーキとしましょう)とは、Aさんが、これまでにいろいろな場面でケーキを食べ、「おいしい」「もっと食べたい」などの経験をし、ケーキ=「大好物」という学習をし、ケーキを見ただけで、「おいしい」ことを期待するようになった結果です。
動因は、生物の内部から、行動を起こさせるための「押す力」であるとすると、誘因は、生物の外部から(外部にある対象として)、行動を起こすように「引く力」であるといえるでしょう。そういう意味で、「大好物」は個人の外にある要因であるといえるのです。
「暗い部屋から外に出たとき、まぶしくて目をつぶった」は、「感覚」となっていますが、脳が目をつぶるという指令を出した時点で、「知覚」ではないのでしょうか。
公式テキスト 13ページ
感覚と知覚について
一般に、感覚受容器で受取った感覚が、神経を通じて脳に伝えられ、脳で意味づけが行われる過程を知覚と呼んでいます。実際には、感覚から知覚のプロセスは一瞬で連続しており、きっちりとわけてそれぞれを定義することは難しいのですが、感覚よりも知覚のほうが、より高度な情報処理を行っているというイメージでとらえられています。テキストの例は、光という外的刺激を受けて、視覚という感覚が生じて反応した例であり、「感覚」と呼ぶのが適切だと思われます。
「抗精神病薬」a.使い方に、統合失調症と躁病に用います。と書いてあり、108ページのチェックテストの薬物の主な適応症や症状を語群から選びなさい。というところで、抗精神病薬のところで、躁病、せん妄、統合失調症と回答し、答え合わせのところにはせん妄、興奮、統合失調症と書いてあったのですが、なぜ、主に使われる躁病が間違っていたのかを教えてください。
公式テキスト 108ページ
p108 チェックテスト3について、この問題の語群は、重複回答は不可です。(1)から(5)の〔 〕の数は、全部で8つ、語群も①から⑧の8つです。
最も適切なものをひとつずつ当てはめていく問題と捉えてください。
(4)抗躁薬の適応症を1つ選ばなければならないので、①躁病を選択します。とすると、①の躁病はすでに選択されているので、(1)抗精神病薬の適応症3つを選ぶとすると、③せん妄、⑤興奮、⑥統合失調症となります。
どのような目標で学習を進めていってよいか分かりません。
学習の進め方
まずは、スタートアップガイドの<テキスト目次・学習ポイント>をご確認ください。目次のマス目1つを1日として、学習スケジュールを組んでみてはいかがでしょうか。
青少年・高齢者・企業中間管理職ケアストレスカウンセラー
ストレス・チェック→やや強いストレス/ストレス・マネージメント・チェック→赤信号のストレスと、ストレスの度合いが高い、という結果になっているのに、ストレス適応能力テスト→ストレスに強い/生活習慣のチェックテスト→健康的な生活/アサーションチェックリスト、生活習慣チェックテスト(67ページ)、アサーション度チェックリスト→アサーティブと、矛盾する結果だった場合、どのように解釈し、何を気を付ければ良いのでしょうか。
公式テキスト 28ページ〜
各チェック表は、あくまでも自己申告です。その時の気持ちや気分で、過大・過小評価することもあります。
ストレス・マネージメント・チェック表では、「特に気になる」の欄があるので、そこにどのくらいチェックがついたかも、現在、どの程度ストレスがたまっているかの目安になるでしょう。また、ストレスチェック表は、自己チェックを行うことで、自分のストレス状態への気づきを促すためのものです。第三者がなにかを客観的に判定するものではなく、自分でチェックして、気づきを促すためのものです。たとえば、漠然とストレスがあるかなあ、というときにチェック表を用いて、こころの反応に現れているのか、身体の反応に現れているのか、それはどこか、といったことを整理して把握するのに役立たせることができます。アサーション度チェックリストも、自分が、アサーティブかどうかということに加えて、どの種類のアサーションが得意で、どの種類のアサーションが苦手か、どの種類のアサーションをもっと向上させたいか、などを自己チェックするためのものです。
修了試験に「基礎課程免除」とありますが、解かなくても良いのでしょうか?
添削課題について
修了試験に「基礎課程免除」と記載がございますが、試験では、ケアストレスカウンセラー課程で学んだこと(基礎課程)も出題されますので、基礎課程の問題も解かれることをお薦めしております。ただし、実践課程のみでの解答でも構いませんし、基礎課程を解いていないからといって採点に影響することはございません。ご安心ください。